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生徒ができるようにならなければ意味がない

 私が生徒の時に、よく思っていたことがあります。「先生が頭がいいかどうかに興味がない。私の頭をよくしてほしい」ということです。とにかく受かりたかった私は「力」をつけたかった。

 講師となってからこの考えのベースは変わっていません。もちろん先生が努力をする姿は子供たちにポジティブな影響を与えるので鍛錬を続けることは、別の観点で大事です。が、先生だけがわかる、先生だけが解ける解法では、生徒にとっては無駄な時間なのです。

 私が一番大事にしていることは、解答までのプロセスの「再現性」です。わかりやすく伝えるのはもちろんですが、生徒自身が解けるというところまで連れていくことが、教えることのゴールです。「伝える」ことと「教える」ことは次元が違うことなのです。

 では具体的に再現性を高めるにはどうすればいいのか?ここでは2つのポイントに絞って話します。1つ目は「言語化」です。雰囲気でわかったつもりにさせてはいけません。思考プロセスを言葉に置き換えます。A→B→Cと流れを明確に言語化します。もしこれができなければ先生が理解していない可能性もでてくるし、話している人がよく理解できてないことは、聞いてる側はもっと理解できないのです。予習の段階でこの思考の流れを明確化できなければ、もっと時間をかけて準備すべきです。

 2つ目は、中学生、高校生の一般常識レベルの知識で説明をするということです。瑕疵担保責任、医療過誤などの大学生が知っているような言葉で説明してもわからないです。マンションを売る時に水漏れしてたら誰の責任になるのか、と言い換えたり、病院で明らかな医者のミスがあった場合、と言い換えるわけです。極端にいえば小学生でもわかる言葉に言い換えるとわかりやすくなります。相対的→何かと何かを比べること、排他的→自分だけが使うことなど。

 他にも「再現性」を高める方法はありますが、「言語化」と「使用語彙の選択」によって再現性は高められます。

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