夏季合宿
生徒たちも大変ですが、先生も朝8時~夜23時まで立ちっぱなし、しゃべりっぱなしでけっこう大変でした。ただ生徒たちと過ごす時間は一年間で一番長く、「先生もいくなら参加します!」と言われると「いくぞ!」となってしまう体質で20歳の頃から毎年どこかの予備校の合宿に参加し続けていました。私はいくつかの予備校を掛け持ちしていたのでそれぞれの合宿がバッティングすることもありました。A予備校の合宿地の箱根→B予備校の合宿地の熱海へと地元のバスで移動したこともありましたね。旅行気分です。
さて、長丁場の授業では生徒たちの眠気のコントロールが非常に難しい課題です。特に食後は非常に眠くなるのは当然だと思います。せっかく遠いところまで来たのに眠くてつらいだけだった、と思わせたくない。それどころか、「来てよかった!合宿後も受験までがんばります!」と思って帰ってもらうためには寝させるわけにはいかないのです。
私がやっていた工夫がいくつかあります。20分の休憩時間があるとすれば、それを10分を2回とることにしていました。休憩までの授業時間を短くすることで生徒も集中力が続きやすくなります。「あと10分したら休憩とるからもう少し頑張ろう!」と目標を明確にする声かけをするかしないかも重要です。
他には、授業をした後にすぐに暗記する時間をとり、すぐにテストをしました。達成感を何度も感じさせることも目的にありましたが、「やることを変える」ことが一番の目的です。人の脳は同じことが連続すると「飽きる」ようになっています。この飽きが、疲れさせ、やる気を下げ、眠気を催す悪の根源なので、それをさせないように、違うことをさせたのです。
長年の経験から、1日目は張り切っている子も、2日目3日目と時間が経つにつれ、疲れてきてしまう子もでるので、初日に「寝ること」の大切さを話します。
受験生は「寝る」ことが重要なんだ、明日のために寝る。1日頑張っても、続けなければ意味がない。一見きつい環境のこの合宿でも5日間続けられたら、快適な環境ならもっと頑張れるよね?この5日間は眠気に負けず勉強を続ける力を身につけよう!と2次的な目標を持たせました。
5日間で知識がたくさんつく、思考力も上がる、眠気に負けない精神力を身に付ける。「来てよかった」「先生の授業を受けれてよかった」と思ってもらえるように、私もこの子たちと会えなくなるのが寂しいと思えるように全力をつくしていました。手を抜くくらいならやらない方がいい。生徒にも自分にも失礼だから。
