赤本は「解く」だけでなく「分析」もすべし
教学者の大学入試の過去問、通称「赤本」は情報の宝の山である。過去問が掲載されているだけでも価値があるのだが、実は様々な情報が見れる。ここでは問題以外で見るべきポイントと、問題の見るべきポイントの2つの側面から話をしたい。
<問題以外で見るべきポイント>
- 合格最低点
- 倍率
- 隔年現象の有無
合格最低点は模試の判定以上に重要な情報である。たとえば東京大学やあ一橋大学の問題は間違いなく難易度は高い。「こんな問題解けるかよ~」と普通は嘆くと思う、、、しかし合格最低点を調べてみるとなんと55%くらいである。半分取れるだけで今時風のことばで言うと「ワンチャン」ある。少し勇気が湧いたのではないだろうか。
私が浪人した時に、まず目を付けたのがこの「合格最低点」だった。当時中央大学の法学部は220点くらいだったと思う。英語が150点、国語100点、社会100点の350点満点のうち、220点で合格できる。明らかに英語の配点が高いのだが、このうち8割とれれば120点。220-120=100。日本史で50、国語で50とれば合格できるという作戦を思いついた。ちなみにマーチのほとんどがこの配点のところが多く、「英語で勝つ作戦」は有効である。慶應も英語の配点が高いので有効だが、早稲田は気を付けてほしい。英語が高いのは事実だがそれほどの差はなく他の科目もできてないと合格点が難しい。ただ合格最低点から作戦が練れることはおわかりいただけたかと思う。
倍率については、低い方が受かりやすいが、低いと「穴場」と思われやすくなる。そうすると前年が低いと倍率が上がることが多い。逆に高いところは「敬遠」されて倍率が下がることがある。この現象を「隔年現象」という。つまり、単年度で倍率を見るのではなく3年ほど通してみることが大事なのだ。
<問題で見るポイント>
- 見慣れない形式の問題はないか
- 解き方がわからない問題はないか
- 英作文があるかないか
問題で見るポイントは、色々あるがまず誰でもチェックしやすく、かつ優先度が高いことに的を絞って話をしたい。
見慣れない形式といえば、明治の法学部ででた「段落整序問題」。これはめったにでないものなので「どうやって解くのか」と頭を抱えてしまう代表的な問題である。これも攻略法が存在するので、英語の担当の先生に相談することをお勧めする。解き方がわからない問題と言えば「要約」や、早稲田の法学部で出る「文整序問題」などは特殊な練習が必要だ。
英作文のうち自由英作文があるかどうかはチェックすべきである。書くのが苦手な受験生は80語を書くのはきびしいのであえてそこを避けることができる。中央大学の商学部や、明治学院は自由英作文が出るので、出る学部を避けることも1つの戦略だと思う。それを知らないで、1月くらいに「英作文どうしよう」となると間に合わない可能性が高いので、早めに志望校の問題形式だけでも、確認しておくことを強くお勧めする。
