乗り越えた時の景色が違って見える
大学入試の問題を一日一長文を解くことにしています。解かなくても教えられるかもしれませんが、最新の入試問題の傾向を知ることや、生徒の目線で話をするには、「同じ立場」になることが大事だと思っているからです。
京都大学の問題は、非常に抽象的で英単語の意味をつないだだけでは意味がよくわからないレベルのものがでます。とくに下線部がひかれているところは構造が入り組んでいたり、抽象的な単語だったり、下線部以外の部分と照合していかないとその意味が明確にはわからないものが出ます。解くだけでもひと苦労なのですが、これを生徒に教えるにはどう説明すればわかりやすいか、生徒が再現できるかなどもう一段深く考えて考察していきます。
僕が講師になりたての時は、「整序問題」の解説授業が苦手でした。なるべくやりたくないと思っていましたが、生徒からしたら読解や文法を教わっている先生から整序問題も教わりたいと思うのも当然です。とりあえず1000問解いてみることにしました。すると、一定の規則性が見えてきたり、解きやすい方法がひらめいてきました。授業でそれを教えた後、生徒から「わかりやすかったです」と言われた時に「やってよかった」と思いました。そうやって教えられることが増えてきたと思います。
準備に時間がかかるものを避けることも一つの手ですが、取り組むことで自分ができることが増えていきます。力が付きます。無理なものは引き受けてはいけないと思いますが、「時間をかけて努力すればできる」ものはどんどんチャレンジした方がいいです。若いうちに自分でリミッターを決めてしまうと幅が出てこないです。
「百戦錬磨シリーズ」を作っていくと決めたのもこういう経験からです。百戦錬磨シリーズというのは、大学入試の問題を選り好みせずに、年度順に解いていく過去問解説講座です。早稲田などの難関私大や一橋京大東大などの難関国立大学の問題を作りたいですが、今いる生徒が受ける大学から始めようと思っています。
ほとんどの高校生にとって、大学入試の問題は難しいと思います。でも諦めずにしっかり向き合っていくと「今日はわかる!」という時が必ずきます。その瞬間が来るまで、努力を続けてほしいと思っています。
