「選択と集中」という戦略
鬼滅の刃の人気キャラクター我妻善逸―彼は6つある雷の呼吸の型のうち、一の型しか習得できなかった。ただその一の型を鍛えぬき、派生技を生み出し、それを鍛え上げて、ついに一人で強敵を倒すまで成長していく。
アニメの世界だが非常に学ぶものがある。2の型、3の型と中途半端な小技をたくさん覚えるより、ただ一つの技を達人のレベルまで昇華させていくことの方が「武器」になる。器用貧乏とはよくいったもので、様々なことができてもどれも中途半端な人より、他は何もできないけどある一つのことだけを「職人」レベルでこなせる人の方が強いし、頼れる。
善逸がとった戦略は「選択と集中」である。
この話を受験勉強に置き換えてみよう。英語も日本史も国語もどれも得意ではないと仮定しよう。それぞれを少しずつ勉強するのも手だが、私は自分が受験生の時は、そんなやり方をしなかった。ただ一つ「英語」に的を絞った。配点が高かったからだ。
英語には色々な要素が含まれている。
歴史のように情報を整理する文法や語法、数学のように公式を覚えて当てはめながら問題解くこと、現代文のように論理を読み解く読解問題。英語ができるようになると、古文の勉強は応用してできるし、国語も取り組み方がわかってくる。どれも得意なものがないなら、特に高校1年生や2年生のうちは英語に大きな時間を割き、力をつけてみると勉強の仕方がわかって全体的な成長にもつながる(もちろん国立志望や理系の生徒は数学にも同じだけの時間を割かなくてはいけないが)。
なにもしないのは、怠惰なだけではなく、自分に誇れるものがないことが原因かもしれない。一つだけでも得意なものができればそれが突破口になる可能性が出てくる。一点集中学習は、決して「逃げ」ではなく、勝ち筋を見つけるための「戦略」である。
どれも苦手だったり、中途半端な状態だったりするならば、「一点集中学習」をしてみてもいいのではないかと思う。
